山と楽人の旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 女人堂跡めぐり【前編】<高野山・不動坂〜女人道>

<<   作成日時 : 2017/01/30 23:47   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
1200年歩みを止めない道 聖俗の結界から御廟を目指す

1月28日(土)高野山に行って来ました。はじめ山のまこの職場の上司・Oさんをお誘いして高野山町石道を歩くつもりでしたが、多忙なOさんが不参加となってしまいました。
平成28年10月世界遺産に追加登録された高野街道京大坂道 不動坂女人道を辿って奥之院に至る行程を歩く計画をします。
女人道を歩く際は特に南海電鉄の「高野七口女人堂跡・高野三山めぐり」の鳥瞰図風のマップが参考になりました。(周回約16km/所要時間約5時間30分)
「高野七口」とは@不動坂口A大門口B龍神口C相の浦口D大滝口E大峰口F黒河口のことで、かつて女人堂が建ち、1873年(明治5年)太政官布告で女人禁制が解かれるまで女性の参詣者は「女人堂」から先の高野山中に入ることが許されませんでした。

「高野七口」をつなぎ、「八葉蓮華」と形容される盆地である高野山を囲むようにつけられている女人道。今回は黒河口を除く不動口女人堂〜大峰口の間「高野六口」を反時計回りに辿ることにします。


<1月28日 高野山>
1月28日(土)午前3時24分門真を出発。道の駅柿の郷くどやまで朝食 を摂取。九度山町内に車を駐車して南海電鉄・九度山駅から極楽橋駅へと向かいます。

画像
『九度山駅』
駅は真田家の家紋・六文銭と赤備えカラ―でデコレーションされています。大河ドラマ「真田丸」は放送終了しましたが、九度山の「真田人気」はまだ衰える気配がありません。
上空は暗く星空が広がっています。6時27分発の極楽橋行各停に乗車です。

画像
『極楽橋駅』
南海電鉄高野線仕様「ズームカー」に揺られ30分ほどで極楽橋駅に到着。早朝の駅ホームに降り立った乗客は私たちを含めて3名。観光客の喧噪はなく静かな時間が流れています。

画像

先月町石道の帰りに乗り換えた極楽橋駅ですが、本日はココで下車します。「こうやくん」って紀州弁を話すのでしょうか?

画像
『極楽橋駅』
小さな改札を抜けると路面はいきなり雪が凍りついています。車の轍は特に滑るのでを避けて歩きます。アイゼン装着はこの先の路面状況で判断するつもりです。

画像
『極楽橋』
南海電車の車窓から見えている朱塗りの橋が「極楽橋」ですね。極楽橋は聖俗の結界でココから先が聖域ということらしいです。7時10分極楽橋を渡って不動坂から高野山を目指します。高野街道(高野参詣道)京大坂道 不動坂(極楽橋〜女人堂)は全長約2.5kmの道程です。

画像
『高野街道京大坂道 不動坂』
高野山開創1100年記念で1915年(大正4年)に不動坂は整備されたそうです。傾斜がなだらかで軽自動車なら通行できそうな道幅があります。整備当時は「ダンダラ坂」と呼ばれて評判が良くなかったそうです。
大阪(汐見橋)〜高野山間に現在の南海電鉄と鋼索線が全線開通するのは1930年(昭和5年)まで待たねばならず、整備当時はまだ公共交通機関がない状況だったので、少しでも歩き易い道が整備されて恩恵を受けた人は少なくなかったと思います。

不動坂は残雪上を下ってきた単独登山者の足跡がありますが、登っている人のものがないということは本日私たち以外はまだ誰も登っていないということを意味します。途中で登山者に会うのでしょうか?

画像

東京スカイツリーと同じ標高(634m)の案内がある地点が見えています。どうやら不動坂の道沿いではなかったようです。スカイツリーってそんなに高さがあったんですか

画像
『ケーブルカー』
ケーブル下のトンネルを潜り坂道から振り返ると高野山駅に向かうケーブルカーの姿がありました。鋼索線のきつい勾配を力強く登っていきます。
不動坂のルートはココから先は鋼索線から離れて行くことになります。

画像
『不動坂(旧道)』
旧道の分岐に到達。少し偵察してみます。ここから先が京大坂道の難所・「いろは坂」だったようです。「いろは坂」は「四十八(四十七)曲がり」ともいうつづら折りの形状と伝わります。
不動坂が1915年(大正4年)整備されて以降旧道は100年ほど山中に残されていましたが、2012年(平成24年)に旧道が整備されて再び人々が歩く道に戻ったようです。

今回不動坂を歩くのは初めてなので無難に道なりを歩きましたが、旧道の方が風情があったかも知れません。

画像
『不動坂』
この石標は大正当時のものでしょうか?

画像
『萬丈ヶ嶽』
昔は谷の底が見えないという断崖絶壁だったそうです。高野山は地形図をよく見ると所々崖など起伏があり複雑な地形だったようです。

画像
『睨滝』
不動坂から滝が見えます。稚児の滝ともいうそうです。

画像
『清不動堂(外不動)』
かつては「いろは坂」を登ったところにあったが、後に移築。今のお堂は建て替えられたものだそうです。
高野山では罪人を簀巻きにして「万丈転」という断崖絶壁から落としたそうです。命が助かればそのまま放免といいますが、助かる見込みはなく実際にはそのような処刑が行われていたそうです。清不動堂はそんな命を落とした人の罪を清め供養する為のお堂とも伝わります。

画像
『不動坂』
清不動堂から先は旧道を進みます。思ったよりも積雪が多く道が不明瞭です。

画像

野鳥がさえずり日が射して木漏れ日が美しい森の光景ですね。本日は好天が期待できそうです。
大スギ(遊歩道)という歩道が整備されているようですが、そちらの方には雪上にトレースはありません。

画像
『花折坂』
このあたりで高野山を目前にした参詣者が花を摘んで華瓶に供えて弘法大師に捧げたといわれています。

画像

高野山りんかんバスのバス専用道との合流地点まで登ってきました。高野山駅方面へはココから人も通行禁止です。女人堂はもうすぐです。結局不動坂では登山者とはお会いすることはありませんでした。

画像
『女人堂』
8時06分不動坂口女人堂到着。高野山で現存する唯一の女人堂となります。
今朝はまだお堂は戸が閉まっています。「高野七口押印帳」の押印所がお堂に内部にあるようで押印できません。
予定通り高野参詣道・女人道を辿り弁天岳〜大門を経て奥ノ院まで歩くことにします。

画像
『女人道』
女人堂から弁天岳へは約1km坂道を登っていきます。女人堂からの取付が崖で高度感があり足元の積雪で滑らないよう注意して行きます。

画像
『谷上女人堂跡』
ココにも女人堂がかつて建っていたようです。

画像
『弁天岳』
8時30分 弁天岳到着。標高984.5m。
弘法大師が大和の天河弁天社より勧請した弁財天と伝わり、妙音坊という天狗が獄弁天を守護したともいいます。高野山には天狗岳という名の山が存在しており、天狗が弁天岳と天狗岳との間を往来したともいわれています。

画像

弁天岳北側の眺望。橋本方面はやや霞んでいます。

画像
『三角点』
三等三角点 基準点名「弁天岳」984.2m

弁天岳からは鳥居を潜り、大門口を通過して大門へと下って行きます。

画像
『大門』
8時55分 大門到達。気温は0.1度と汗冷えしてくる寒さです。パンを摂取して休憩。

画像
『助け地蔵尊』
龍神口からしばらく進むと「助け地蔵尊」が祀ってありました。

画像
『女人道』
女人道には高野「めざめ」の森づくり実行委員会・和歌山森林管理署の高野山女人道・木製案内板が整備されています。現在地は案内板9番で、大門から0.3km、轆轤峠まで1.7kmの地点だそうです。
案内板を確認しながら舗装路や山道を辿って行きます。

画像

案内板16。石標が残っています。

画像
『女人道』
結局アイゼンを装着せずに雪上をあるいています。脚力を要する坂道です。

画像

ビューポイントより和歌山の山々を眺めます。

画像
『相ノ浦口』
高野七口のひとつ。笠松峠を経て相ノ浦に至る道だそうです。相ノ浦口から女人道の坂を上がって行きます。

画像
『鉄塔跡』
坂道を上がると鉄塔跡に出ました。現在土台のみ残っている地点です。

画像
『アンテナ』
さらに上がると展望の良い場所にでました。。遠くに山々が見えており・・・

画像
『大峰山脈』
山容からすると山上ヶ岳〜大日山〜稲村ヶ岳の稜線の遠景が眺められます。今は雪に閉ざされた遥か彼方の山脈のように感じます。アンテナの場所から峠へと下ります。

画像
『轆轤峠』
10時07分 轆轤(ろくろ)峠に到達。女人禁制のころこのあたりから高野山内を首を伸ばして見たという女性たちの姿からその名で呼ばれるようになったと伝わります。今はココから首を伸ばしても木々に遮られて高野山中は見えませんね。

画像
『大滝口』
大滝口は高野七口のひとつ。 大滝口女人堂跡。このあたりの峠は轆轤峠と呼ばれていたようです。熊野参詣道小辺路の起点です。

画像
『女人道』
案内板20から熊野参詣道小辺路と分かれ女人道を下って行きます。ココも積雪があり登山靴が雪に埋まります。ライトスパッツをしてきて良かったです。

画像
『円通寺』
円通寺前に到達。円通寺は修行の道場で一般拝観できないとのことです。雪の車道をしばらく進みます。

画像

案内板22より女人道を進みます。案内板が雪に隠れていて見落としそうになりました。そのまま車道を下ると国道480号〜龍神高野スカイラインの方に行くところでした。

 【後編】に続く

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
女人堂跡めぐり【前編】<高野山・不動坂〜女人道> 山と楽人の旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる